約 3,046,461 件
https://w.atwiki.jp/basara-voice/pages/57.html
伊達軍(X) 武田軍(X) 上杉軍(X) 織田軍(X) 前田家(X) 豊臣軍(X) 浅井軍(X) 長曾我部軍(X) 毛利軍(X) 徳川軍(X)
https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/pages/24786.html
登録日:2011/10/22(土) 12 52 02 更新日:2024/03/03 Sun 19 59 29NEW! 所要時間:約 5 分で読めます ▽タグ一覧 お茶目キャラ みんな大好きもがみん もがみん アホ キラッ☆ ジェントルマン ジャンピング土下座 チート ムッシュ レディーファースト 勿怪跳躍 愛すべきバカ 我輩 戦国BASARA 戦国BASARA3 戦国大名 戦国武将 敵武将 最上家 最上義光 東軍 無常矜持ではない 狐 玄米茶 白鳥哲 素敵紳士 紳士 紳士←不審者 羽州の狐 超偉大我輩称賛項目 髭の生えた天使 鮭様 紳士ならそこで耐える! 耐えるのだ! 最上義光とは戦国BASARA3の登場人物である。 CV 白烏哲 肩書きは【勿怪跳躍】 伊達政宗の叔父として登場した。自らを羽州探題、羽州の狐などと称し、徳川軍に取り入ろうとあれこれ模索する。 やること成すこと規模が小さくセコい面があるせいか彼を敵視する武将も多いが、独特の態度のせいかどこか憎めない印象を与える。 政宗からは皮肉を込めてかジェントルマンと呼ばれている。 彼の登場するステージは2つと少ないが、戦車型のカラクリである角土竜(名 超土竜角有豪御号)を始め面倒な仕掛けが施されている。 自分の武器や技に長い名前を付ける癖があるにも拘らず他人の名前はろくに覚えておらず、安藤くんだの田中くんだの適当に呼ぶ。 慶次を「お祭り好きの後田くん」、小十郎を「片栗粉十郎くん」と呼んだりどう考えてもふざけているようにしか見えないが、 3の台本全集では名前を間違える台詞にわざわざ「※天然です。本当に間違えています」と注意書きがされている。 しかし4では「片倉」と言いかけて咄嗟に訂正しており、本名の方を間違いと思いこんでいるだけなのかわざと間違えているのか更に分からなくなった。 彼の敵として登場する際のムービーは地方領主が霞んで見える程のアホ丸出しのムービーである。 そのせいか一見弱そうに見えるが、敵にすると中々厄介。 お茶飲みモーション中に攻撃されるとカウンターされ、ダメージを受ける上に倒れてしまう。 他の攻撃も素早い上に何故かけんしんさまと同じ氷属性である為、難易度が上がると属性攻撃をで更に被害を受ける。 NPCの中ではかなりの強さを誇るので侮らないこと。 3では使用不可能だったが、戦国BASARA3宴にて使用可能となった。 徳川軍に取り入るために前田軍のまつを人質にしようと行動を起こした為、それを問題視するプレイヤーは少なくない。 ちなみに仲間アシストは攻撃で、特殊能力は援護強化と、仲間としてもかなりの高性能である。 技 【超天空注目浮上蹴り】 天空を指差して敵の気を逸らし、その隙を見て回し蹴りを放つ。 敵大将には、わかりにくいが向きを変えさせる地味な能力がある。 特定の武将に対しては意外に使える。 【超飛込平身低頭剣】 敵の元に飛び込み土下座する。油断した敵を空中へ突き上げる狡猾な技。 ↑の技と同じく公式サイトで公開された画像ではとても技とは思えない…… 通称ジャンピング土下座。 【超吸引拘束棘棘突き】 飛び上がって連続突きを放つ。 雑魚敵を纏めて正面に持ってくる効果がある為、雑魚戦では重宝する。 【超優雅一服待受斬り】 お茶飲みモーション中に攻撃を受けた時、敵を斬り飛ばすカウンター技 【超妙音狐歌律動乱舞】 変な踊りと共に敵を斬り倒す技。 タイミング良くボタン入力をしなければ技が繋がらない。 【超壮絶復活不死鳥成り】 死んだふりを行い油断した敵の真下に狐の紋章を描き攻撃する。 使いづらい… 【超偉大我輩氷像定礎】 敵を巨大な氷に閉じ込め、目にも止まらぬ斬撃で自身の氷像を作り出す大技。更に周囲の敵にも氷の破片でダメージを与える。 【バサラ技】 3では発生が遅く、範囲も狭く、HIT数も少ないという涙が出る程の低性能だったが、PC化に当たり超強化された。 華麗に高速回転しながら敵をなぎはらい、氷と共に敵を吹き飛ばしフィニッシュする。 「見事なものだろう?」 肝心の性能だが、はっきり言って使いにくい。 固有技のあらゆる所にキャンセルポイントがあり、それを上手く扱えないと隙だらけになってしまう。 奥義も地味な物が多く、隙も多い。 更に攻撃の殆どが真正面に集中している為、横や後ろが丸裸になっている事も多く、総じて雑魚敵殲滅能力も低め。 ここまで書くと凄まじい弱キャラだが、使いこなす事が出来れば恐るべき力を発揮する。 ジャンピング土下座と棘棘突きのキャンセルポイントを把握出来れば雑魚敵殲滅能力は格段にアップする。 カウンターを決めた後確定で入る氷像定礎は奥義の中では強力な部類であり、基本奥義はコレ。 集団戦は苦手だが、1対1の勝負なら無類の強さを発揮する。 カウンター→氷像定礎→棘棘突き→ジャンピング土下座→通常攻撃3回→棘棘突き……というコンボが雑魚敵の邪魔かバサラ技が入らなければ簡単に決まってしまう。 当然このコンボをモロに喰らったボスは殆ど討死か瀕死。 愚か者の法を装備すればコンボが全部決まる事なく勝利が確定する程のオーバースペック。 が、このコンボは雑魚が1体いるだけで中断される可能性があり、忠勝など重量級は宙に浮かない為コンボ不可。 が、実は宗茂も忠勝もカウンターを繰り返してるだけで(邪魔さえ入らなければ)圧殺出来る。 氷属性なのも強力で、発動タイミング次第では普段決められないコンボをガンガン決められる為、まさに鬼に金棒……いや紳士に指揮棒である。 以上の点から扱いは難しいが、使いこなせればお市に匹敵するボス武将キラーと化す。 総じて中級者向けのキャラである。 しかし、彼は所謂ハメキャラに近い性能で、敵を倒すのに時間が掛かる。 短時間で敵を倒せる火力は無い為、他のキャラと比べるとステージクリアに時間が掛かる。 60人組手を楽にクリア出来る数少ないキャラだが、クリアするのに1時間近く掛かる事も…… 第二衣装は仮面+ピチピチタイツ。 お楽しみ武器は鮭となっている。 固有装具「勿怪跳躍」を使用すると、死んだふりで体力・BASARAゲージが回復するようになる。 余談だが、公式サイトで彼のプレイ動画が公開された日は、他に7つの企画を更新する必要があった為、プレイ動画配信が非常に遅かった。 ストーリー、戦闘中の台詞含め殆どがアホ丸出しだが、信長を相手にすると… 最上「我輩の一挙一動!見逃しては大損だよ!さぁ!この指揮棒の通りに追記・修正したまえ!」 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] 信長とお市に対しては凄く真面目だよねこの人。 -- 名無しさん (2013-11-01 00 14 15) 本気になれば凄く強い人だと思う -- 名無しさん (2013-11-01 13 59 52) ザビーを筆頭に、こいつといい本願寺といい義元といい、BASARAのイロモノ枠は単純なネタキャラに見せておっ、って思わせてくれるのが良い。宗麟は面白いだけの人だけど。 -- 名無しさん (2013-11-30 11 10 53) 4続投決定。御館様・けんしんさまを押しのけてのプレイアブルキャラってどういうことなの・・・ -- 名無しさん (2013-12-06 11 08 58) モガミン、見た瞬間投票しようと決めたキャラだ、声もいい -- 名無しさん (2013-12-06 11 52 37) 白鳥さんの声が凄いマッチしてる。食えない人間ってイメージが強い -- 名無しさん (2013-12-06 13 04 08) 4では魔王(織田)と帝王(足利)のどちらにつくか迷ってるらしい -- 名無しさん (2013-12-18 14 44 49) ↑どっちにも大恩が有るからなぁ……もがみんのストーリーが楽しみだ。 -- 名無しさん (2013-12-18 15 10 46) 先週のファミ通で「よしみつ」ってルビ振られてた。まあ光をあきとは普通読まんが、にしてもねえ。 -- 名無しさん (2013-12-19 14 48 12) 4で,もがみんがまさかの大出世 帝王義輝公からは 五幹部の一人に列せられ 信長公からは 帝の使者として 謁見を許され 要領良すぎな -- 名無しさん (2014-01-07 18 57 45) この人も「仮面」被ってそう。松永からは一旦「客観」を貰おうと言われて、「いや、」と止められ台詞本だと「持ってるかもしれない」と書かれている。 -- 名無しさん (2014-01-09 12 21 57) ↑多分 足利時代から胡散臭く得体が知れない奴として あの 弾正や毛利から怪しまれてたんだろうな けんしん様なんか 苦手意識丸出しだし -- 名無しさん (2014-01-09 14 43 33) 片倉で最上ステージ行ったら分かるけど、相手の名前もわざと間違えてたみたいだしな。この人良いキャラしてるよな -- 名無しさん (2014-02-07 01 45 39) バサラでは叔父ではなくないか?政宗と血縁関係あるの?作中で -- 名無しさん (2014-04-11 19 56 53) そうだな。作中で本人達の言及がないな。(迷惑な)お隣さん感覚ではあるようだけど -- 名無しさん (2014-04-11 20 01 58) 取り敢えず公式からの言及は一度もなかったはず 血縁関係 ただ外国被れデザインを筆頭に結構正確なんかも似てる点多いから血が繋がっててもそんなに驚かないなぁというわけで義姫様バサラに出ないかな -- 名無しさん (2014-04-25 01 24 54) お母さんのお兄さんだから叔父ではなく、伯父さんですな -- 名無しさん (2014-04-26 20 15 17) 宴で(物理的に)空飛んだのを見て笑ってしまった。 -- 名無しさん (2014-07-09 00 52 20) JE、まつ誘拐の役目が天海に移ったのだが、もしかして、出番無い? -- 名無しさん (2014-08-13 22 15 17) しかし死ぬ瞬間まで道化でいなきゃならんとはなぁ -- (2015-01-20 00 58 36) 寝ながら飛行可能、頭から地面にめり込んでも死なない等、生命力は作中トップクラスなんじゃないか? -- 名無しさん (2015-01-20 08 20 47) それはギャグ補正 -- 名無しさん (2015-01-26 16 08 17) 病を気合いで吹き飛ばし、マグマから飛び出してくるお館様というのがいてだな -- 名無しさん (2015-01-27 05 37 47) 4皇では不死鳥成りが空中使用可でとても使いやすくなってしまった -- 名無しさん (2015-08-11 16 34 40) ぱっと見コミカルなのに底知れない、というより中身が見えない。敵にしたら一番いやかもしれないな -- 名無しさん (2015-09-05 09 45 41) 史実として鮭が好きだったらしく、お楽しみ武器が鮭なのもそのためだろう。もっとも、いくら好きでも魚を武器にするのはおかしいが -- 名無しさん (2022-03-20 21 42 37) 秀吉相手にすると真面目モードになるのを見るにこの世界でも駒姫事件あったくさい? -- 名無しさん (2022-03-21 00 01 22) 実際の義光公も権謀術数でそもそも戦しないタイプのお方だからこの底知れなさは面白いアレンジだと思う -- 名無しさん (2024-03-03 19 59 29) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/pages/24806.html
登録日:2012/04/21(土) 20 17 41 更新日:2020/11/17 Tue 12 43 44 所要時間:約 3 分で読めます ▽タグ一覧 ぎゃふん ガキ トラップ 不良 二天一流 天驚動地 宮本武蔵 少ない技 巌流島 悪ガキ 愛すべきバカ 戦国BASARA 最強キャラ 浪川大輔 生意気 罠 オラオラー、勝負しろォ! 宮本武蔵は、戦国BASARAシリーズの登場人物。 2と英雄外伝に参戦。 CV 浪川大輔 武器 櫂+木刀 防具 肩当て 属性 なし 蘭丸やいつきと同じ子供キャラ。 見た目通り性格は非常に荒く、子供っぽい。 何か気に入らない事があるとすぐにわめき、言葉遣いも非常に汚い。 漢字も苦手で、少し難しい漢字は全てひらがな表記になる。自分の名前ですら。 しかし、半兵衛や松永といった洞察力がある武将からは、その内に秘める器の大きさを見透かされている。 また、前田利家も彼の話を真剣に聞いたり目標を応援しており、気に入っている。 彼の所属は国では無いので、領土を守る為に戦う他の武将達より戦闘狂といった面がある。 特に関ヶ原は「ここがおれさまの戦場」と気に入っている。 彼的には1ステージ1000人斬りで最強伝説達成らしい。 2にて、天下統一モードで得られる称号のポイントが50ptに達したら解禁される隠しキャラクター。 ストーリーは無い。 初期体力が8000と異常に低く、爆弾兵の処理を間違えるだけで即死しかねない。 しかし攻撃・防御共に最高の数値、バサラゲージも非常に短く、ガンガンバサラ技を使っていける。 また、低い体力もLvアップにつれ驚異的に伸びる為、最終的にはホンダム並みの能力値となる。 また、アイテムスロット解禁等も他のキャラクターに比べてかなり早い。 所属が国では無く武士の集団である為、天下統一モードでは他の武将は隣国しか攻めれないのに対して彼は日本全国好きな国に挑める。 敵としては、天下統一モードを進めていくと途中で果たし状を送られるという形で乱入してくる。 彼には懸賞金がかかっており、倒せば金を得られるが、懸賞金は戦闘時間と共にどんどん下がっていき、0になると武蔵は飽きて帰ってしまう。 ので、アイテムの力で究極バサラ技を2連続で決めるのが彼の攻略で大事になる。バサラ技のダメージが低い濃姫とかは諦めろ。 彼のステージ「巌流島の決闘」では柵やトゲといった多くのトラップをしかけている。 武蔵の体力減少で発動するのだが、柵発動時にうっかり武蔵を吹き飛ばして分離されないように注意。 ストーリーが無い武蔵の専用アイテムはフリー対戦で武蔵でこのステージを選択すると最初から置いてある。 ◆技 二天一流 袋叩き 近距離正面をひたすらめったうちにした後、自身が突撃する。 Lvがあがると武器を振るう時間が伸びる。 二天一流 奥の手 大量の石を乱射する。射程が長く一個一個の威力も高い。 Lvが上がると一度に投げる個数が増える。 まれにチビザビーとかが混じる。 武蔵の技はデフォルトで覚えているこの二つ、それに加えて属性武器は一つも無いが、 技の性能はどちらも強力、それに加えて武蔵自身の性能の高さでかなりの強さを発揮する。 バサラ技 懐から巨大な櫂を取り出しフルスイング。その衝撃で櫂が折れるが、その手に残った部分を投げつけてフィニッシュ。 威力は非常に高く、距離もとれる。 武器は右手に櫂、左手に木刀を持ち、武器のバリエーションは櫂の強化となる。 第七武器は鉄釘バットと鉄パイプ。 第八武器は武蔵拵という名の打刀と脇差で、スマートになる。 また、全武将では唯一デフォルトで挑発に攻撃判定がある。ちなみに内容は唾吐き。 専用アイテム「二天一流 卑奥義」を装備すれば威力がかなり上がる。 ちなみに佐々木小次郎は登場する気配は無し。 (だが一応クロニクルの最終話で、直江兼続を小次郎と勘違いするという展開がある) アニメでは薩摩の島津義弘の弟子として共演している。 いだいな俺様の項目のついき・しゅうせーしろー!! △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] 史実の武蔵に近い…かも知れない -- 名無しさん (2014-06-12 19 57 44) basara2だと脅威のホンダムキラーだった。石ころ投げ強すぎィ -- 名無しさん (2015-12-16 10 47 34) もう出ないのかな……何気にバサラでも結構好きなキャラだったし。PSPのアレのしまずストーリー最終章は武蔵ファン必見 -- 名無しさん (2016-04-19 18 33 01) 浪川さんって知って驚いたわ -- 名無しさん (2016-10-24 23 22 48) 2で関ヶ原を俺様の戦場とか言ってたのに3で出さないっていうのはどうなんだよ(史実の武蔵は関ヶ原の戦いに参戦している。)。 -- 名無しさん (2017-04-24 23 28 18) 成長して落ち着きが出てきた姿も見てみたい -- 名無しさん (2018-09-13 20 58 04) どうにもスタッフから持て余されてた感はある。 -- 名無しさん (2018-09-13 23 40 32) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/pages/24779.html
登録日:2011/12/13(火) 12 48 07 更新日:2024/09/13 Fri 00 54 13NEW! 所要時間:約 3 分で読めます ▽タグ一覧 UMAはもう古い、時代はふUMAぢゃ! …………… ⊂(_^ω^)⊃ブーン 伝説の忍び 傭兵 奥州杯の英雄 宵闇の羽の方 戦国BASARA 無言 疾風翔慟 風が通れば風魔も通る 風魔さんは無口 風魔スター 風魔小太郎 行けぃ、風魔よ!北条家再興のため! ………… 戦国BASARAシリーズに登場する武将。 武器:大型手裏剣→対刀 防具:篭手 属性:雷→風 CV:なし 1ではモブ、2ではNPC、英雄外伝でプレイヤー化という、片倉小十郎と同じ軌跡を辿っている。向こうは3で一回降格しちゃったけど。 伝説の忍びと呼ばれるほど恐ろしく腕の立つ忍びで、北条軍に傭兵として雇われている。 防具で目が隠れているため、素顔は見えない。 隙あらば武将はおろか一般兵でさえもしゃべろうとするBASARA内において、異常に無口で全くしゃべらない。 あえてしゃべらないだけなのか、声を出せないのかは不明だが、松永久秀と対峙した際には「卿は…そうだな、声が欲しいか?」と問われている。 また、森蘭丸からは「蘭丸より幼いのか?」という意味深な問いかけがされており、経歴には謎が多い。 北条氏政に雇われるに至る経緯が謎なため、北条軍の中でも「氏政様どうやってあんなすごい忍びと知り合ったんだろう」と疑問を抱くものがいる。 2では登場ステージが小田原城が舞台の二つだけで、どちらも栄光門を守っているが、片方は閉じる前に突入してしまえば出てこないため、出番が少なめだった。 この時のモーションは猿飛佐助のコンパチだった。 その後英雄外伝にて、モーション、武器、属性が一新され、更に政宗ら人気武将に並んで外伝ストーリー主役の一人になる。 忍びだけあって攻撃や移動はスピード型で、固有技はトリッキーなものが多い。 さらにBASARA内でも雑魚に圧倒的に強い風属性なので、属性武器を装備していれば一方的に攻撃できる。 しかし、体力及び防御力が全武将中最低クラスなため、油断してると死にかねない。 慣れが必要ではあるがジャンプ中に滑空することができ、鳥を使う佐助やかすがと違い自力で飛んでいる。伝説の忍びスゲェ! …後にけんしんさまも習得しちゃったけどね。 外伝ストーリーでは彼が「誰にも姿を見せない伝説の忍び」たる所以が明かされる。 新規ステージの長谷堂城風雲戦では、総大将を務めている。 小十郎ストーリー四章にて、松永に雇われ小十郎の前に現れるが、堪忍袋の緒が切れ極殺を解禁した小十郎にボコボコにされる。 また、氏政でこのステージに挑むと、ステージ開始時のメッセージが「風魔小太郎を倒せ!」から「風魔小太郎を連れ戻せ!」に変更され、 氏政が文句を言いながらも風魔の元に向かう姿が見られる。 まるで迷子になってしまった孫を迎えに行く祖父のような光景がそこに広がっている。 アニメ二期でも、松永に雇われていた。 3では鶴姫のピンチを何度も救ったことから彼女に宵闇の羽の方と呼ばれ憧れられている。 彼女を救ったのは、故意なのか偶然なのか、はたまた任務なのか。 その真意は謎に包まれているが、戦国BASARA3宴では松永が差し向けたかのように思われる描写も見られる。 彼のストーリーでは、氏政の命により各地を飛び回るが、一言もしゃべらないせいで使者として遣わされた先で襲撃と誤解され迎撃を受け、 さらに応戦してしまい誤解を広げ氏政が慌てる点が多く見られる。 本多忠勝のストーリーでの忠勝と風魔のやり取りは必見。 「………!」 「…………」 「………!?」 「…………」 「……!?!?」 …文字だけだと、放送事故っぽく見えるが気にするな。 宴では奥州特攻目安箱のリスナーのようで、風とともに白紙の投書を送っている。 ちなみに、英雄外伝のとあるステージでとある方法をすれば、顔の隠されている部分を見ることができる。 ......。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] 北条さんの傭兵から爆弾正の忍びに -- 松永さん (2013-10-31 21 45 58) 3では松永さんちから戻ってきてるし、宴で松永と会った時も「また雇いたいけどもう無理だろうなー」とか言われてた -- 名無しさん (2013-10-31 21 47 15) アニメ2期では秀吉の刀を奪うはずが佐助が小十郎に「武器が無いから」と渡そうとしたので襲い掛かってきたのが怖かった。小十郎の「刀を離せ!」で事なきを得たけど。 -- 名無しさん (2013-10-31 22 11 40) こういったタイプは人との接点を断っていそうだから鶴姫とはラブラブにはなれないな。 -- 名無しさん (2013-11-05 11 08 35) こいつで飛び回るのが好きだった -- 名無しさん (2013-11-17 23 01 49) 弾正と北条さんの意外な接点 -- 松永さん (2013-11-17 23 06 42) 氏政のじっちゃんとの掛け合いが孫みたいで可愛い -- 名無しさん (2013-11-24 15 42 21) 宴で松永さんに言われた声より貴い?ものはやっぱりじっちゃんなんだろうか -- 名無しさん (2013-11-24 17 21 41) しゃべれや!あと鶴姫と付き合えや! -- 名無しさん (2014-05-25 20 14 54) そんな一切喋らない風魔が一番好きだ。 -- 名無しさん (2014-05-25 21 20 00) スタッフからすれば声優使わずに済んでありがたいんだろうなー。これはこれで面白いキャラだけど -- 名無しさん (2014-08-02 04 58 50) アニメでお館様にぶっ飛ばされた時の表情が個人的に好き。 -- 名無しさん (2014-08-02 09 59 13) 風魔が喋らないのは2の製作時に時間と予算が足りなくなったからだとか。 -- 名無しさん (2014-08-02 13 21 35) 仮面ライダーサイガにそっくりだ。高速飛行、2本の刀、傭兵、言葉を理解不能な所とか。 -- 名無しさん (2014-11-28 19 46 02) ↑8孫と爺ちゃんどころの関係じゃなかった件について。歴代当主のみが知る守護霊かなんかなの…? -- 名無しさん (2018-08-26 19 53 30) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/pages/11579.html
登録日:2010/08/13(金) 03 09 26 更新日:2024/03/02 Sat 22 07 29 所要時間:約 6 分で読めます ▽タグ一覧 オールバック パーカー ボクシング ラフデザインはミサワ 主人公 人間松明 儂の忠勝は鉄壁さ! 儂達の絆パワー 光色さん 劇的ビフォーアフター 友情努力勝利 増田俊樹 大川透 家康フラッシュ!! 徳川家康 戦国BASARA 戦国BASARA3 東照権現 武器を捨て拳で戦う←そのドリルはなんだ 燃えキャラ 狸 王者 絆 草間大作 金ピカ 金田正太郎 鉄壁主従 頭衝権現 それがし、徳川家康。武器を捨てておまえに挑もう! 戦国BASARAシリーズに登場する武将。 CV.大川透/増田俊樹(代役) 武器:なし(手甲) 属性:光 前髪を上げ、金や黄色と光をモチーフにした色合いの防具をつけ、パーカーのような上着を着ている。 若々しく、好青年といった感じの見た目。 徳川軍、東軍の総大将。 かつて小牧長久手の戦いで豊臣秀吉に敗北、以来豊臣軍の一員として長い時間を耐え忍んだ。 さらに戦火を広げ、さらには世界にまで戦を広げ、国を疲弊させる秀吉に反発した家康は、自ら『絆』の力をもって天下を治めようと決意。 自らの拳で秀吉を倒したのだった。 ここから、彼の天下統一への道が始まった。 ○前史 もともと家康自体は「1」「2」にも登場していた。 しかしその頃の家康は「竹千代」と呼ばれる5頭身のガキンチョで、プレイアブルキャラではなく本多忠勝の主君、まあゲーム的には忠勝のおまけであった。 周囲からも忠勝のオマケ呼ばわりされており、自身も忠勝を過ぎたるものと思っていたが、そんな困難にもめげず平和の為に戦っていた。 当時の武器は槍で、モーションは利家のコンパチ。 その後、『戦国BASARA 英雄外伝』で初めてPCに昇格した。 そして「3」にて、立派な青年に成長した姿で登場を果たすこととなる。 ○概要 舞台が関ヶ原に移ったのをきっかけにメインキャラ入りを果たす。 そのためかゲーム中の性能は、物語の中枢なだけあって安定している。 武器が己の拳のためリーチが絶望的に短いが、圧倒的なタメ攻撃の多さやヒット数を誇る技を所持。 威力もタメに比例してアップするため、かなり強い部類に入る。 ホンダムに指示を与えてばかりだった彼はいま何処……自ら最前線に立ち拳を振るう。 昔と同じく性格はさっぱりとして明るく、優しさに満ちている。違うのは自らの力でみんなを守れる事。 彼を慕う者は多く、同時に幸村のようにだからこそ戦おうとする者もいるほど―三成のイライラの原因?―。 まさに新しい時代を照らす太陽のような男で、そのためお市からは『光色さん』と呼ばれる。ちなみに三成は『闇色さん』。 昔ながらのフリーダムな一面も残っているのか、忠勝の第一ストーリーでは勝手に城を空けたせいで忠勝たちが北条軍に浚われたと勘違いし、 小田原城まで攻め込んでしまう。 ちなみに城を空けた理由は『花見がしたかった』から。そのあとの忠勝との掛け合いは、なんとも言えないおもしろさがある。 彼の第一ストーリーは、東軍を取りまとめ石田三成との決戦に備えていく。 その過程で雑賀衆を巡って衝突したりもした。 そして最終決戦、三成と家康が対峙する。 家康は絆を持って三成を止めようとする。 三成は家康を殺し天下を秀吉に捧げると言う。 互いに譲れない思いがある。 家康は悲しみの中で拳を振るい、三成を倒したのだった。 すべてが終わり、彼は『ひとりにしてくれ』と忠勝までも引かせた。 反発しながらも、思い出があった。 確かにそこに『絆』はあったのだろう。 かつて共に戦った友の死に、家康はただ涙した。 ちなみに家康と三成のストーリーでふたりが対峙し戦いを始めると、BGMが主題歌の『Naked arms』に変わる。 分岐ストーリーでは、真田幸村との決戦も。 互いに武田信玄から多くを学んだ者同士、信念をぶつけ合うストーリーはかなり熱い。 戦いを終えた家康は手を差し出す。 しかし幸村はその手を取らなかった。 いつか再び戦うと誓い、ふたりは別れていったのだった。 元親の第一ストーリーに置いては、例え誤解とわかっても絆を大事にし、その命を散らした。 因みにBASARA3主題歌の『Naked arms』とは、素手で戦っている家康をイメージしてつけられたタイトルである。 この様にBASARA3ではキャラとしての立ち位置、主題歌、CM、ジャケットなどでとにかくメインを張っており、 政宗、幸村、慶次に続く第四の主人公格として扱われている。 ○固有技 【天道突き】 握りしめた拳から放たれる渾身の右ストレート。 ひたすら溜めまくることによって威力と範囲が激増する。 【虎牙玄天】 素早い踏み込みからのボディブロー。 追加入力で空中へふっ飛ばすこともできる。 【東風の乱舞】 両の拳で猛烈な連打を浴びせる。 いわゆるオラオララッシュ。 【陽岩割り】 地面を殴りつけ、衝撃波と隆起した岩盤で敵をふっ飛ばす。 秀吉の「金剛破滅」に似ているあたり参考にしたのかもしれない。 ○固有奥義 【葵の極み】 地面に葵の紋を展開し、敵を空中へ巻き上げる絆ビーム。 最大タメだとかなり広い範囲をカバーできる。廬山昇龍覇とか言ってはいけない。 【耐心盤石】 揺るがぬ信念から繰り出す頭突き。 ただの頭突きと侮るなかれ、溜めると範囲と威力が倍増し、陣だろうが宗茂だろうがパチキ一本でお手のものである。 拳? 知らんなぁ さらに頭突き二発目以降が溜め無しですべて溜め状態で打つことのできるテクニック(バグ?)が発見されさらに酷いことに。 究極の忠勝までも簡単に散っていくというカオス仕様。 【絆一願】 忠勝のドリルを召還し、投げつける。 ドリルは着弾点の地面に潜って消えていく。忠勝が回収しているのかは不明。つか拳で戦うんじゃなかったのかよ。 ちなみに、家康のお楽しみ武器では常に忠勝のドリルを持ったまま戦う。 ○後日談 4でも3仕様として登場。 豊臣軍を抜けているが、秀吉を討っていない模様。 ドラマルートでは、ある出来事がきっかけに、ある男を生かすため、全てを隠しある男の敵となることになる。 この展開には、ファンからも物議を醸している。 「4皇」アニメルートでは、ある理由でホンダムと戦うことになる(*1)。 『絆』を大切にする中で、壊した『絆』もある。 家康はそれすらも背負って時代を駆け抜けた。 その拳にすべてを乗せて。 家康「久しぶりにやってみるか。本多忠勝、追記・修正せよ!」 忠勝「!!!!!!!!…???」 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] 映画版では3と違って前田家や元親と仲が良くて泣けてくる -- 名無しさん (2013-11-30 01 38 33) ステップキャンセルで技に無敵付加できたり、ボタン配置次第で溜めながら行動できたり、一番格ゲーっぽかったなコイツ -- 名無しさん (2013-11-30 02 07 30) ↑2 3でキツイ境遇ばっかりだったからなぁ……本当に良かった -- 名無しさん (2013-11-30 07 26 47) 秀吉を倒したのが政宗だから三成との関係もマシだし、家康にとってはアニメ版がハッピーエンドなんじゃないか? -- 名無しさん (2013-11-30 10 41 38) ダッシュ陽岩割りできるようなってから使いやすさがかなり上がった -- 名無しさん (2014-02-04 01 50 02) ↑5その辺も含めて3の鬱っぷりが半端じゃない。元々仲は悪くないだけに何とも…。因みに交友が昔からあったことが4で明言されてる。部下の間でも有名なくらいの付き合いらしい。 -- 名無しさん (2014-02-05 03 28 01) ↑元親については2で既に友達設定じゃなかったっけ?まぁBASARAはパラレルな話しが多いから4では違うのかもしれんが… -- 名無しさん (2014-02-05 04 17 34) ↑元親と交友を見せるエピソードは2の英雄外伝のストーリーからだね。やってないひとが多いから知らないかもしれん -- 名無しさん (2014-02-05 05 15 47) 戦国時代に生まれた現代人みたいなんだよね。だからどこかしら他のキャラと少し距離があったり、苦悩したり…戦国でなかったら幸せになれるキャラって感じで好き -- 名無しさん (2014-02-17 21 17 50) 4でも安定の鬱ヶ原(泣) 兄貴との擦れ違いが無いのが唯一の救い、と思いきや半兵衛ェ… -- 名無しさん (2014-02-17 21 39 08) ↑でもお陰で安定した豊臣が拝めるよ。あと、のしのし歩く違和感バリバリのホンダム。 -- 名無しさん (2014-02-19 02 18 52) 2まで(少年期)はタダカツーを除けば中々の常識人だったのに青年になってからはどっか抜けた天然キャラになってるよな。どんな成長を果たしたんだろうか -- 名無しさん (2014-04-21 00 41 10) KGのシナリオ見てるとあえてそういう感情を表に出さなくなったのかな -- 名無しさん (2016-09-04 15 36 25) テーマ曲がすんごい好きだ -- 名無しさん (2016-11-16 00 08 01) 常識人枠からちょっと不思議な成長したなと思った。どっちも好きだけど -- 名無しさん (2020-11-04 00 07 41) 成長した姿を初めて見たときは今までにない爽やかな家康像で驚きとともにワクワクしたもんだ -- 名無しさん (2024-03-02 22 07 29) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/anozero/pages/87.html
前ページ次ページ異世界BASARA 「まさか前田殿までこちらにきていたとは…」 「うむ!昨日キュルケ殿から話は聞いていたが、やはりお前だったかぁ!」 その頃、幸村と利家は紅茶とケーキを探して歩いていた。 「…こっちからいい匂いがするな、きっとけーきだ!」 「おお!前田殿の鼻は忍並ですな!」 「おう!まつの匂いならどんなに離れていても分かるぞ!」 匂いを頼りに走り出す2人。しかしまつの匂いまで分かる利家…もはや犬である。 そして、その匂いの元を運んでいたメイドに裸の大将が迫っていった。 「これからいい匂いがするぞぉ!娘!これをそれがしにくれ!」 「きゃああぁ!!」 突進してきた利家にメイドは驚いて尻餅をつく。 「ななな何ですか!?」 「けーき!それがしけーき食いたい!」 「ま、前田殿!落ち着きなされよ!」 空腹のあまりそのまま皿ごとケーキを食べそうな利家を止め、幸村は動揺しているメイドを見る。 「そなたがめいどでござるか?すまぬが茶を貰いたいのだが…」 「あ、ああお茶ですね?少しお待ちを…」 少し落ち着きを取り戻したのか、お茶を淹れ、ケーキを切り分けて2人に渡す。 「かたじけない!拙者、茶の心得に疎いものでな」 「いえ…あの、もしかしてミス・ヴァリエールの使い魔さんですか?」 「そうであるが…なぜ拙者の事を?」 「学院中で噂になっていますよ。4人も平民が召喚されて、その内1人はいきなり逃げたしたって…」 どうやら昨日の事が「主人から逃走した使い魔」として広まってしまったようだ。 「えーと…お名前は…」 「真田幸村にござる。幸村でよい」 「私はシエスタと言います。ユキムラさんですか…フフッ、変わった名前ですね」 「拙者はお主達の名の方が変わっていると思うが…む?」 4人の使い魔…幸村が知っているのは今ケーキを貪っている前田利家と、中庭の一角で佇んでいた本多忠勝…1人足りない。 「シエスタ殿、もう1人の平民というのは?」 「え?そういえば…ミスタ・グラモンの使い魔さんは何処に…」 「ギーシュ!あなたやっぱりこの1年生に手を出していたんじゃない!」 と、もう1人の平民の事を聞いていると、1つのテーブルから怒声が聞こえてきた。 ギーシュは今、この現状に焦っていた。 自分の計画ではこの時間はモンモランシーとお茶を楽しむ筈なのに、何故か約束の時間よりも早く1年のケティが来てしまったのだ。 「お、お願いだ香水のモンモランシー、その薔薇のような顔を怒りで歪ませないでおくれ!」 「酷いですわギーシュ様!私だけとおっしゃってましたのに…」 (な、何故こんな事になってしまったんだ!?ケティとの約束はまだ先の筈じゃないか!) 事の発端を作ったのは彼の使い魔である。 「おんのれ…何でわしがあんな物を食わねばならんのじゃ…」 ギーシュが召喚した使い魔…北条氏政はイライラしながら廊下を歩いていた。 原因は今日の朝食である。彼もまた幸村達と同様に固いパンとスープしか出されなかった、それが彼にとって我慢ならなかったのだ。 仮にも自分は元の世界では一国の主である。それがあんな食事とはどういう事かとギーシュに食って掛かったのだ。 そして彼は中庭でギーシュと喧嘩分かれし、今に至るという訳なのだ。 「わしは天下の北条じゃぞ!あんな飯を用意するとは何事じゃ!」 と、文句を言いながら歩いている彼の目に1人の生徒が目に止まった。 (んん?あの娘…確か昨日の晩に若造を訪ねてきた…) ケティ・ド・ラ・ロッタ、ギーシュに好意を寄せている女性である。 「何をしておるのじゃ?」 「あ、ギーシュ様の…」 声を掛けられたケティはバスケットケースを持ってこっちに走ってくる。 「ギーシュ様と一緒じゃないんですか?今日はコミュニケーションをとる日だったんじゃ…」 「ふん!あんな奴と仲良くなる気はないわい。それが昨日話していた“すふれ”というやつかの?」 そう言って氏政は彼女の持っていたケースを見る。 実は昨日の晩、ギーシュの部屋に彼女が来たのだ。 そこで2人は彼女の焼いたスフレを食べようと約束したのである。 (しかしあやつは別の娘といたが…ほっほぅ~なるほど~) ここまで思い出し、氏政はある事に気づく。 あの男は二股をかけている…と。 「おぉ~そうじゃそうじゃ。ギーシュが言っておったぞ、もう用事が済んだから早くお前さんに会いたい!とのぉ~」 「本当ですか!?あの…ギーシュ様はまだ中庭に?」 「まだおるぞぉ~。ほれ、早く行ってやるのじゃ」 「ありがとうございます!ああ…ギーシュ様あぁ~!」 氏政の言葉を聞き、ケティはケースを抱えて嬉しそうに駆けて行った。 「…わしは知らんぞぉ~なーんにも知らんもんね~フンフンフ~~ン♪」 「ギーシュ!」 「ギーシュ様!」 そして今の状況に至る訳である。 「と…とにかく2人共落ち着こう。落ち着いて話を…」 だが、そんな彼の言葉など彼女達が聞く筈もなかった。 パチイィーン! 「嘘つきっ!!」 先ずケティの平手が右頬を引っ叩いた。 バチイイィィン!! 「最っっ低っ!!」 次にモンモランシーの一撃が左頬を襲う。 2人のビンタを受けたギーシュの頬には、綺麗な紅葉模様が2つ出来上がった。 だがギーシュは何とか冷静さを保とうとする。 「は、ははは…あのレディ達は薔薇の存在を理解してな…」 ドゴオオォォォォン!!! 「このたわけ者おぉぉぉぉぉぉぉーーーっ!!!!」 「ぶええぇぇぇー!?」 だが、左右の頬にダメージを負った彼に予想外の拳が飛んで来たのであった。 前ページ次ページ異世界BASARA
https://w.atwiki.jp/anozero/pages/2840.html
前ページ次ページ異世界BASARA トリステイン魔法学院の寮のある塔。 そこはもう夜も更けたというのにまだ明かりが点いている部屋があった。 部屋の主はタバサ、彼女はいつも夜遅くまで本を読むのが日課となっている。 しかし、今日のタバサはいつもと何か違う。 少しページを進める度に窓をチラチラ見るなど、集中力が無かった。 「もう、そんなに気になるなら探しに行くなりすればいいじゃない」 部屋を訪れていた級友のキュルケが言った。 しばらくそんなやりとりが続いていたが、不意にタバサが本を閉じ、窓に近づいていて行く。 どうしたのかと聞こうとするキュルケを余所に、タバサは窓を開けた。 すると、聞きなれた音が聞こえてくる。 音はさらに大きくなり、さらに2つの月明かりに照らされて巨大な影が浮かび上がった。 「…タダカツ…」 タバサが呟いた頃にはその影は窓に到着しており、応えるかのように機械的な音を体から発した。 「……!…」プシュ! 「……………」 忠勝は体から蒸気を1回噴き出すと、タバサは短くコクリと頷く。 それを見た忠勝はバーニアを噴射させ、空の彼方へと飛んで行った。 「あら?折角会えたのに、もういいの?」 キュルケが不思議そうに問い掛けると、タバサは振り返ってこう言った。 「…自分の不注意のせいである店の屋根を破壊してしまった。今、その責任を取る為に働いている。 しばらく戻って来られないかもしれないが心配は無用………と言っていた」 「ちょ、ちょっと待って。あの子そんなに喋ってた?」 タバサに伝える事を伝えた忠勝は急いで『魅惑の妖精亭』に戻った。 仕事を残しているからというのもあるが…一番気がかりな事が他にあったからである。 学院から約1時間、店に到着した忠勝が最初に耳にしたのは客の怒声だった。 「畜生!何すんだこの小娘!!」 「わわわ私に向かって無礼な事をするあんたが悪いのよ!!」 忠勝の想定通り、ルイズが騒ぎを起こしていた。 「ごめんなさいねぇ~、この子まだ新人さんなのよぉ♪」 今にも殴りかかりそうなルイズをスカロンが止める。 騒ぎを起こしたルイズは代わりのワインを取りに行き、男性客にはスカロンの熱い接吻が(無理矢理)プレゼントされた。 かと思えば奥の厨房でも問題が起きている。 「うおおおおおおぉぉぉぉーー!!??」 幸村の叫び声と一緒に、ガシャンガシャンと何かが割れる音が聞こえてきた。 窓から中を覗いてみると、床には皿の破片が散乱しており、幸村が怒られていた。 確かこれで4回目である。 「………」ヴォン、キュルルル… 忠勝は店に戻って早々、幸村が割った皿を片付けて残った洗い物を洗う事となった。。 働く者が増えた筈なのに、仕事も倍に増えたような気がする…忠勝はそう思っていたのかもしれない。 そしてその予想は現実となった。 「何だね?ここはいつから子供を雇うようになったのだ?」 「誰が子供ですってぇーー!!」 「へあぁぁ~目が目があぁぁぁ~!!」 ある者は頭からワインを掛けられ… 「フヒヒヒ、ぼぼぼ僕はきき君みたいなコケティッシュな娘が好きなのですよ…」 「近 寄 ら な い で !」 「ひでぶぅっ!!」 またある者は強烈な平手を喰らった。 一方幸村も負けていない。 皿を割るだけでなく、ジェシカが野菜を切れと言ったらまな板ごと叩き切ったり、床を磨いておいてと言ったら小火が起きたりした。 そして、その後片付けはジェシカと忠勝がやる事となった。 「くそぉ!何か…ルイズ殿の力になる事は出来ないのか…!」 その夜、幸村は連日に及ぶ失敗から頭を抱えていた。 (ルイズ殿の代わりに…拙者が出来る事…) そういえば今日もルイズ殿は客を怒らせていたな…幸村は今日の出来事を思い出していた。 「…待てよ、客……?」 場所は変わって、ここはスカロンの寝室。 「Zzz…うーんトレビア~ン♪」 部屋ではネグリジェを着たスカロンが気持ちよさそうに眠っている。 「スカロン殿おぉぉぉーーーーっ!!!!」 「ノオオオォォォォーーーーーッ!!??」 そこへ鬼気迫る顔の幸村がドアを蹴破って入ってきた。 「な、何?どうしたのユキムラちゃん!?」 「スカロン殿、貴殿に頼みがありまする!!」 「この野郎!訴えてやる!」 「むむむ胸がないって馬鹿にしたあんたが悪いのよ!」 その日もルイズは客に喧嘩を売っていた。 …タタタタ… 「けっ!こっちはボインを目当てに店に来たんだぞ!それなのにこんなちんくしゃ…」 「な!?ちちちちんくしゃですって!?」 タタタタタ… 「こんな事ならなぁ…男に酌された方がマシだぜ!」 ダダダダダ、ダンッ! 「おおっと、新しい娘が来たみたいだ…」 客はにんまりしながら後ろを振り向いた。 「うぅおかえりなさいませご主人さむぁ!!!!」 なんかミニスカートを穿いた筋肉質の男が立っていた。 前ページ次ページ異世界BASARA
https://w.atwiki.jp/anozero/pages/3243.html
前ページ次ページ異世界BASARA 自分の部下を倒されながらも、自分の貴族としての権力を盾にして幸村を脅すチュレンヌ。 だが、そんな彼の背中に何か硬い物が触れた。 「何だ?こんな所に馬車など置いてはいないが…」 振り向いたチュレンヌは、自身の背に当たったものを見て固まる。 何というか…大きな足が自分の真後ろにあった。 そういえば…あの変態の表情が変わった時、心なしか自分の頭上を見ていたような… それに何だか上から視線を感じるではないか。 振り返った姿勢のまま、自分の上を見上げてみる。 赤く光った目が、自分を見下ろしていた。 「………」ゴゴゴゴゴ… 「あ、あ、あの…どどどちら様で?」 チュレンヌはビクビクしながら自分の背後にいた忠勝に尋ねる。 「!!!」ウィーン、キュイキュイキュイ! だが忠勝はチュレンヌの問いに答えず、彼を片手で掴み上げた。 『貴様等は虫ケラだ、貴族に刃向かう者は犬以下の虫ケラよ!』 忠勝の脳裏に、この男の言葉が木霊する。 彼はこの街に滞在し、そこに住む人々の生活を見てきた。 店を破壊した自分を、誤解とはいえ嫌な顔せずに置いてくれたスカロン。 スカロンや働く娘達と共に、店を切り盛りしているジェシカ。 そして、この街で生きている民… きっと、このチュレンヌという貴族は自分がこの世界に召喚される前からこのような横暴を働いていたのだろう。 街の民が貴族に逆らえないのをいい事に…忠勝はそれが許せなかった。 だが、さらに許せないのがこの愚か者1人のせいで他の真っ当な貴族…自分の主までもが反感を持たれてしまうかもしれない事であった。 「…!…!!」プシュー!ギギギ!! 「ひいぃぃ!や、止め…苦しい!止めてくれぇ!」 それを考えると、忠勝の指に力が入っていった。 ミシ、ミシとチュレンヌの体が軋み始める。 「タダカツ!止めなさい!」 あわやチュレンヌの骨をバラバラにしかねない忠勝を止めたのは、なんとルイズであった。 「そんな男殺しても、あんたの得になる事は何一つないわよ」 「………」ウィーンピピピ… ルイズの言葉を黙って聞いていたが、忠勝はチュレンヌを地面に置いた。 地面に置かれたチュレンヌは急いで忠勝から離れる。 そのチュレンヌにルイズは紙を一枚手渡した。 「な、何だこれは?」 「読みなさい」 ルイズに言われ、渋々と読み始める。すると、紙に書かれた内容を読んでいたチュレンヌの顔が蒼白になっていった。 「こ、これはまさか…王室の…!!」 「そうよ。ようやく自分のやった事の重大さが理解できたかしら?」 勝ち誇ったようにルイズが言い放つ。 一方のチュレンヌは汗をダラダラ流し… 「も、も、申し訳ありませぬうううぅぅぅぅっ!!」 地面に頭を擦り付けて謝り始めた。 「いい事?これからは今までの行いを改める事。それから…ここで見た事聞いた事は全て忘れなさい!」 「そ、それはもう!」 チュレンヌはヘコヘコと頭を下げると、懐から袋を取り出した。 「こ、これはその…迷惑料という事で…すみませんでしたぁ~!」 その袋を置くと、チュレンヌは脱兎の如く逃げていった。 それに続き、店で倒れていた部下達もフラフラと逃げていく… 「凄いわルイズちゃん!」 「あの下品なエロガッパを凹ませるなんて!」 チュレンヌが去っていた後、ルイズは従業員の娘達に囲まれ、褒めちぎられていた。 ルイズは顔を赤らめて満更でもない表情を浮かべている。 だが、ルイズとは打って変わって不安な顔をしている者がいた。 まだ女装ををしていた幸村である。 「…ルイズ殿、よろしいのか?拙者等の素性が知れてしまったが…」 と、ルイズやジェシカ、娘達がきょとんとした顔になる。 いきなり皆の表情が変化したので、幸村は一瞬たじろぐ。 その幸村にジェシカが呆れるように言った。 「何言ってるのよ、皆とっくに感づいていたわよ?」 「な、何と!そんな馬鹿な!何故でござるか!?」 ジェシカの言葉に幸村は驚愕する。 驚いている幸村に、ルイズはムスッとした顔で近づいてこう切り出した。 「あんた、私の事をなんて呼んでた?」 「何を…拙者はちゃんと“ルイズ殿”と…」 ここで…幸村はこの店に来た時の事を思い出した。 『ルイズちゃんはね、お父っつぁんの博打の肩に売り飛ばされそうになった所を、“お兄さん”と町まで逃げてきたのよヨヨヨ…』 で、幸村は「ルイズ殿」と呼んでいた…つまり… 「……あ……」 「あんたのせいで最初からバレてたのよ!このバカムラァーー!!!!」 「申し訳ありませぬ!申し訳ありませぬうぅぅーー!!」 「フンッ!」 幸村は地面に頭を擦り付けてルイズに謝る。 それは…ついさっき繰り広げられた光景にも見えた。 「ユキムラちゃん、ここは従業員の事情に深く追求しない店だから安心しなさい♪」 「あのスケベにはほとほと困ってたからねぇ。それに…大金も手に入ったしね」 そこへ助け舟を出したのがスカロンとジェシカだった。 ジェシカはチュレンヌが置いていった袋を弄ぶ。 「これだけあれば、ボブちゃんが壊した屋根の修理代を差し引いてもお釣りがきちゃうわよ♪」 「!!」ギュオーン! 忠勝はスカロンの言葉ではっとした。 修理代を返せるという事は、学院に…主のいる場所に帰る事が出来るのだ。 「さぁさぁ妖精さん達!まだ閉店には時間があるから戻って♪」 「「「「はい!ミ・マドモワゼル!」」」」 スカロンが手を叩くと、娘達は元気よく返事をして店内に戻って行く。 「タダカツ」 自分も店の裏で待機していようとしたその時、ルイズが忠勝を呼び止めた。 「明日学院に戻る前に、私達と一緒に来て頂戴」 「…??」キュイィ、キュオーン? 前ページ次ページ異世界BASARA
https://w.atwiki.jp/anozero/pages/1731.html
前ページ次ページ異世界BASARA 使い魔の品評会というのがある。 ここトリステン魔法学院で使い魔を召喚した2年生が学院中にお披露目するという行事である。 今年はトリステインの姫君も拝見するとあってか、2年生は皆張り切って使い魔と披露する芸を練習していた。 「ふんっ!はぁっ!」 そんな中、中庭から気合の入った声が聞こえてくる。真田幸村だ。 幸村は得物の二槍を振り回しており、それを少し離れた所からルイズが見ていた。 「うおおらあぁ!大車輪っ!!!!」 何度か槍を振り、最後に飛び上がって技を決めると、幸村は着地して構えを解いた。 「ルイズ殿!如何でござったか?」 「うーん…悪くはないんだけど…もっと派手な技とかないの?キュルケをギャフンと言わせるような…」 一通りの槍捌きを見たルイズは少し考えながら言った。 ルイズと幸村が出流腐…じゃなくてデルフリンガーを買った昨夜… キュルケが幸村にちょっかいを出した事が原因で喧嘩に発展したのだ。 「いい機会だから教えてあげる。私ね、あなたの事が大っ嫌いだったのよ!」 「奇遇ねぇツェルプストー、私もあんたが気に食わなかったわ!」 お互い対峙するルイズとキュルケ。 鼻血を吹いて気絶している幸村。 自分に矛先が向いている訳でもないのに正座している利家。 「「決闘よ!!」」 しばらく睨み合っていた2人は同時に杖を抜いて叫んだ。 「ま、待てキュルケ殿。お前達が決闘するのは駄目だったんじゃないか?」 「…あ、そうだったわね…」 貴族同士の決闘は禁止…だがそれでは収まらなかったキュルケはある提案を出したのだ。 「…ならこうしましょう。今度開かれる使い魔の品評会、それでどっちの使い魔が優れているかで勝負よ」 「…いいわ。見てなさいツェルプストー、あんたなんかより凄い演技をしてみせるんだから!」 ゴオオオォォ… 昨日の夜の事を思い出していると、別の場所から大きな音が聞こえてきた。 そう、まるで竜が火を吐くような音だ。 「いいわよトシイエ!凄いじゃない!」 音の聞こえる方に目をやると、利家が口から大きな炎を吐き出していた。 あれなら火竜のブレスにも匹敵する威力だろう。 それを見てキュルケは喜んでいる。 一方別の方からは誰かのやり取りが聞こえてくる。 声を聞くと1人は若く、1人は年老いた感じの声だ。 「それでウジマサ、本当にその…凄い技が出来るのかい?」 「人を信用せん若造じゃのう!まぁ見ておれ」 ギーシュとその使い魔の北条氏政である。 氏政は槍を頭上で構えると、精神を集中し始めた。 「…ぬおおおぉぉーっ!北条家代々伝わる秘奥義!見るがよいわぁ!!」 氏政はそう叫ぶと、槍を勢いよく地面に突き刺した。 「……………」 「……………」 だが何も起こらない。 2人の間に沈黙が続き、しばらくして氏政が口を開いた。 「………はて?どうやってやるんじゃったかのぅ…」 「ええぇぇー!?そ、それじゃあ困るよ!品評会で見せるものが無いじゃないか!」 「や、やかましいわい!老人じゃから物忘れする時だってあるんじゃ!」 結局2人はまた喧嘩を始めてしまった。 「ギーシュ様~!」 だがそれもケティという少女によって終わりを告げる。 ケティはバスケットケースを持って2人の元に駆け寄った。 「ギーシュ様、私スコーンを作って参りましたの。おじいちゃんも一緒にお茶にしましょう」 「おおケティか!若いの、とりあえず喧嘩は止めじゃ。菓子でも食えばきっと思い出すわい」 ケティがお菓子を用意するのを見て、氏政は奥義を思い出すのを止めてしまった。 こんな事で大丈夫なのだろうか…ギーシュは頭がズキズキと痛むのを感じた。 「前田殿も北条殿も張り切っておられますな!」 「あんたねぇ、そう思うんなら派手な技の1つでも考えておきなさいよ!」 「承知!この幸村、見事皆の注目を集めてみせましょうぞ!」 そう言うと幸村はまた槍を構え直し、自分の持つ技を繰り出していった。 (キュルケに勝つだけじゃない…下手な失敗なんて出来ないのよ…だって姫様も見に来るんだから!) 「やれやれ…急な事であったが、これで何とかなるじゃろう」 その日の夕方、学院長室では品評会の取り決めがようやく完了し、オスマンはチェスを楽しんでいた。 相手はギーシュの使い魔の氏政である。彼はちょくちょくこの学院長室に遊びに来るようになっていたのだ。 「将棋と似たようなものじゃが…中々面白いもんじゃのう。これならどうじゃ?」 「ですがオールド・オスマン、宜しいのですか?宝物庫の守備まで姫の護衛に回してしまって…」 ロングビルは書類を片付けながら問い掛ける。 「例の…“土くれ”のフーケの心配かの?」 土くれのフーケとは、ここ最近トリステインで噂になっている盗賊の事である。 強力な土系統のメイジであり、固定化のかかった扉などをただの土くれに変えて侵入する手口からその二つ名が付けられた。 特にマジックアイテムに目がないようで、貴重な宝を保管しているこの学院も狙われるのではないかとロングビルは心配しているのだ。 「何、大丈夫じゃ。あそこにはスクウェアクラスの呪文でしっかりと守られておるからの」 オスマンはそう答えると、チェスの続きを始めようとした。 だが駒を置こうとした手がふと止まる。 「ただ……物理的な攻撃が加えられたらどうなるか分からん…」 「ほぅ、なら忠勝が突っ込んだら破られるのではないか?」 物騒な事を言いながら氏政は最後の一手を決めようとした。 「そりゃあ!これで王手じゃ!」 「待った」 「な、何じゃと!待ったは無しじゃろう!?」 「おお知らんのかウジマサよ、チェスでは経験者は待ったを使ってよいのじゃ」 「そんな初心者狩りみたいな決まりがある訳ないわあぁー!」 ぎゃーぎゃー騒ぐ老人2人を余所に、ロングビルは笑っていた。 オスマン等から見えないように、妖しい笑みを… 前ページ次ページ異世界BASARA
https://w.atwiki.jp/anozero/pages/3986.html
前ページ次ページ異世界BASARA 異世界BASARA-43 翌日、目を覚ました幸村は外に出て槍を振るっていた。 「早いな幸村」 そこに、大振りの三叉槍を持った前田利家もやって来た。 「前田殿か。そなたも鍛錬にござるか?」 「最近はあまりやっていなかったからな。武士たるもの、鍛錬を怠ってはならん」 利家は槍を中断に構え、突き、斬り払いの動作を行う。 「うむ、ルイズ殿やアンリエッタ姫の為にも、我等尽力して働かなければなりませぬな!」 と、ここで利家は槍を振るう手を止め、幸村を見て言った。 「……幸村、お前はこの世界でずっとルイズに仕えるのか?」 利家は普段と違い、真面目な顔つきになって問い掛ける。 「何を今更!拙者はもう甲斐には帰れぬ身。それを使い魔としてルイズ殿が置いて下さったのだぞ」 「帰れる方法があるかもしれんぞ」 「ま、前田殿……そ、それは真にござるか!?」 幸村は利家の言葉に耳を疑った。利家はさらに続ける。 「あの破壊の杖の持ち主……ザビーとは日本で会ったと言っただろう?多分、一度この世界に来て、南蛮野菜を持って元の世界に戻ったのだ」 「で、では……その戻る方法さえ分かれば!!」 「ああ、帰れる事が出来る筈だ」 帰れる……日本へ……お館様や佐助のいる甲斐の国へ。 もうこの異世界で一生を生きていくしかないと思っていた。 しかし、戻る事が、帰る事が出来る方法があるかもしれないと言うのだ。 だが。 「それで、帰る方法が分かったらお前はここに残るのか?それとも帰るのか?」 お館様の事を思い出していた幸村だったが……利家の言葉で一気に現実に引き戻された。 「お前はどうする?戻って武田信玄に仕えるか、それとも残ってルイズに仕えるか」 「そ、それは……」 「それがしは帰りたい。まつの待っている加賀に帰りたいのだ。お前はどうなのだ?」 幸村は返答に困り、考え込んでしまった。 「ここにいたのか。おはよう使い魔君」 考え込んでいると、自分の名前を呼ぶ声が聞こえる。 声のする方を見ると、ワルドが立っていた。 「おおワルド殿、昨夜は失礼致した。お主も魔法の鍛錬でござろうか?」 「いや、君に用があるんだ。君はガンダールヴらしいね?」 『ガンダールヴ』……オスマンから聞いた伝説の使い魔の名前だ。 しかし何故この男が知っているのか。 その疑問が表情に出ていたのか、幸村の顔を見たワルドが少し首を傾げる。 「その、僕は歴史と兵に興味があってね。土くれのフーケを尋問した時に、君に興味を持って調べたんだ」 と、ワルドは少し笑みを浮かべると幸村に言った。 「それでだ、僕はあの盗賊を捕まえた君の実力を見てみたい。手合わせ願えるかな?」 それを聞くと、疑問の表情を浮かべていた幸村の顔が一変する。 「手合わせとな?」 「ああ、もしかして嫌かい?」 そんな事はない、むしろ武士の幸村にとっては嬉しい。 この世界で彼が戦ったメイジといえば、ドットのギーシュとトライアングルのフーケである。 聞くところによると、この男は魔法衛士隊の1人で腕の立つ強者らしいではないか。 そんな人物と戦える機会を逃す理由は幸村になかった。 「否、拙者もお主と一戦交えてみたい。受けて立とう!」 「決まりだな」 はは、と軽く笑った後、ワルドは踵を返した。 「付いて来てくれ。この宿の中庭に練兵場があるんだ」 かつては陛下の閲兵を受けていた練兵場…… しかし、戦のない今となってはただの物置き場と化し、樽や空き箱が積まれている。 幸村とワルドはそこでお互い向き合っていた。 利家は少し離れた場所から2人を見ていた。 幸村の背中から、デルフリンガーが嬉しそうに喋り出す。 「よぉ相棒、また久しぶりの出番が来た……」 「すまぬデルフ殿」 だが幸村は背負っていたデルフリンガーを取り外し、利家に放り投げる。 「あれ?相棒?おーい!」 「この勝負、デルフ殿の力ではなく己の力で戦いたいのだ」 幸村は呼びかけるデルフにそう言うと、槍を構えた。 それをワルドは左手で制する。 「立ち会いにはそれなりの作法というものがある。介添え人がいないとね」 ワルドがそう言うと、物陰からルイズが現れた。 ルイズは2人を見てハッとした顔になる。 「ワルド、来いって言うから来てみれば……何をする気なの?」 「彼の実力を試してみたくなったんだ」 「もう!そんな馬鹿な事は止めて。そんな事している場合じゃないで……」 文句を言おうとしたルイズだったが、途中で後ろから誰かに口を塞がれた。 振り返ると、背後に利家が立っていた。 「むが!ひょっと、はにすんのよ!?」 「ルイズ、ここはやらせてやってくれ。男に……武士に一騎討ちを断る道理はない」 利家はルイズの口を押さえたまま、幸村とワルドを見る。 「ふむ、どうやら良いようだな。では始めるとするか」 ワルドは腰から長い杖を引き抜き、フェンシングと似た構えを取った。 幸村にしてみれば見慣れぬ構えである。 だが別段気にした様子もなく、幸村は十文字槍を構えた。 「真田源二郎幸村っ!!参る!!!」 幸村は一歩踏み出すと同時に突きを繰り出した。 ワルドは杖でその突きを受け止める。衝撃で火花が散った。細身でありながら、幸村の槍に負けぬ程の強度である。 幸村は槍を回転させ、ワルドの杖を振り払った瞬間槍を突き出した。 だがワルドは素早く後ろに飛び退き、構えを整えて相手の出方を伺う。 「なんでぇ、あいつ魔法は使わねぇのか?なぁ裸の大将」 利家の手に握られたデルフリンガーがとぼけたような声で尋ねた。 「分からん。唱える暇がないのか、それとも……使うまでもないのか……」 利家は今の状況を見ながらそう答える。 ルイズは、ただ黙って2人の様子を心配そうに見つめていた。 「どうしたワルド殿、魔法は使わぬのか?」 幸村もまた疑問に思ったのだろうか。構えを解かずにワルドに言った。 「魔法衛士隊のメイジはただ魔法を唱えるわけじゃない。詠唱も戦いに特化しているんだ」 ワルドは羽帽子に手をかけ、杖を構える。 「杖を剣のように扱いながら呪文を完成させる、構える仕草……そして……」 ワルドは杖で突きを繰り出す。1回……2回と、幸村はそれを受け止めた。 しかし、3回目の突きを受け止めた時、予期せぬ事が起こった。 「……突き出す動作もね!」 ワルドがそう言った直後、杖を中心に激しい竜巻が発生した。 「ぬおおっ!?」 その強力な風に、幸村の槍は弾かれ、上空高くに打ち上げられる。 「僕の勝ちだ」 ワルドは勝ちを確信したのか、そこで杖を降ろそうとした。 その瞬間、幸村は上空へと跳んでいた。 ワルドは一瞬自分の目を疑う。 この使い魔は一気に3メイル……いや、それ以上の高さまで跳躍していた。 これが伝説の使い魔の能力なのかと思った。 そして次に彼の目に映ったのは、空中で槍を掴んだ幸村の姿だった。 ワルドはすぐさま立っている位置から飛び退く。 一瞬遅れて、ワルドの立っていた地面に幸村の槍の柄が突き刺さった。 さらに幸村は刺さった槍を軸にして回転。回し蹴りを放つ。 そのまま回転の勢いを利用して槍を引き抜き、大きく薙ぎ払った。 ワルドは1歩2歩と後退し、この連撃を避ける。 「やるじゃねぇか相棒……しっかし……」 デルフリンガーが感心したように声を上げる。しかし、どうも相棒の様子がおかしい。 フーケのゴーレムと戦った時はもっと速く、疾風のように戦っていた。 ワルドと戦っている幸村も素早いが、前よりも動きが鈍いのである。 「どうしちまったんだろうねぇ、なぁ裸の?」 (まさか……あの話をまだ考えているのか?) 利家は顎に手をかけ、バツの悪そうな顔をした。 一方、幸村も不利を逆転したものの、心の中で自分の失態を悔やんでいた。 (何たる不覚!戦いの最中に別の事を考えるなど!!) 集中しなければという意思が幸村を奮い立たせる。 『お前はどうする?戻って武田信玄に仕えるか、それとも残ってルイズに仕えるか』 だが、すぐに利家の言葉が頭の中で思い出される。 その度に幸村の動きに隙が出来てしまう。 そして、その隙を逃す程ワルドは甘くなかった。 「デル・イル・ソル・ラ・ヴィンデ……」 ワルドの口から魔法の呪文が漏れる。 それに気づいたのは戦っている幸村ではなく、デルフリンガーだった。 「相棒!何してんだ!魔法がくるぞっ!!」 デルフリンガーは慌てて幸村に向かって叫ぶ。 その声に幸村はハッと我に返った時には、既に遅かった。 ボンッ!という音と共に、幸村は横に吹き飛んだ。 巨大な空気の衝撃、「エアハンマー」が直撃したのである。 「ごはっっ!!」 口から声の代わりに息が漏れる。 幸村は10メイル以上も吹き飛ばされ、積み上げられていた樽に激突してやっと止まった。 「勝負あり、だな」 ワルドは杖を腰に戻し、幸村を見て言った。 「君は……何か別の事を考えながら戦っていなかったかい?」 ワルドの言葉に幸村は跳ね起きる。それを見たワルドは半ば呆れるように言った。 「やはりか、戦いの最中に他の事に気を取られるなんて……」 幸村は顔を伏せ、黙って答えない。それは事実だったからだ。 「これで分かったよ。少なくとも、今の君ではルイズを守れない」 幸村はまた答えなかった。 それもまた事実かもしれなかったからである。 前ページ次ページ異世界BASARA